抗がん剤の副作用で気持ちも体力も落ち込んだ母が、元気を取り戻した方法

origin_1.jpg

母はがんで闘病中だ。半年前に体調を崩し、病院へかかった。すぐ大きな病院を紹介され、精密検査。病名は大腸がん。そして肝臓や肺にもがんがある、という診断だった。

すぐ治療を、という願いも虚しく、手術はできない、抗がん剤しかない、と先生からの説明。あっという間に抗がん剤の治療計画が立てられ、母は従うだけ。

点滴の抗がん剤が通院で始まった。最初の内は、順調にできた。副作用も少し体がだるい位で、大したことはない、と聞いていたので、自分も胸を撫で下ろしていた。ところが4回目に入る頃から急に副作用が強く現れだした。父から母さんの顔を見に来てくれ、と連絡があったので、休みを使い、実家に帰った。そこには別人になった母がいた。頬はこけ、顔色も青白く、枕元には、いつでも吐いていいように、容器が置かれ、母は一気に病人になっていた。

post_17803_01.jpg

定年まで仕事を持ち、定年退職した後は、やれ今日は○○の日、今日はお友達と○○へ出かけるだの活動的な母だった。なのに、たった1ヶ月経つか経たないか位ででこんなに衰弱してしまうのか。治療が始まって電話ではやり取りはしていたが、自分を悔いた。なぜ、ちゃんと顔を見に来なかったのか、なぜ病院へ付き添わなかったのか、なぜ母任せにしていたのか。

父と一緒になって、母を全力でサポートしていく、そう決めた。

まずは病院。先生と話した。こんな状況で抗がん剤をしても、がんはやっつけられても、母の体がもたない事、寝たきりになってしまう事、あとどれだけ抗がん剤をする予定なのか、抗がん剤は効いているのか、など質問をぶつけた。先生からは、抗がん剤の予定はあるが、体調を見ながら行っていきたい、体調が戻らなければ休むこともできる、無理にはしない。そして肝心の薬が効いているかどうかは、詳しい検査が必要で3ヶ月おきしかできない、という話だった。

無理に抗がん剤をする事は、避けたかったが、それはそれで、母を苦しめていた。治療を延期する=がんの治療が遅れる=治らないのでは、という不安が母を襲っていた。抗がん剤をしたくても、体が持たない。病院から、吐き気止めやら胃の薬やら出ていたが、飲んでもい副作用が大して変わらない。何とか少しでも食べれるようにならないと、体は弱っていくばかりになる。

病院の施設内に癌の治療をしている患者や家族用の悩み相談室があったので話を聞きに行った。1つ1つ丁寧に話を聞いてくれて、セカンドオピニオンの事なども教えてもらった。プロの方に話を聞いてもらうだけで少し気が楽になった。そこは個人面談の他、同じがん患者同士、家族同士で交流する会もあり、色々な人の話を聞けた。

参加者の中に1人、ひどい副作用が出た事のある患者本人がいた。話を聞けば、今も抗がん剤をしているらしい。髪は少なくなってるのだろう、帽子をかぶっていたが、それ以外は見た目、辛そうではない。食い気味で、どうしたのか?どうやって乗り越えたのか?聞くと、その人は3回目の抗がん剤から副作用がひどくなり、ひどい吐き気と下痢、ダルさ、口内炎、食欲不振が続き、体の回復を待つため4回目の抗がん剤は延期になったそうだ。副作用を抑える薬を飲むと、少しは吐き気や下痢は軽くなったが、食事がほとんど喉を通っていかなかったそう。

どうこの状況を脱したのかという所だが、漢方薬。その人の奥さんが調べてくれて注文したようだ。病院からも漢方薬が出ていたらしいが、飲んでもあまり体調が良くならなかったので、期待はしていなかったが、奥さんの必死のお願いに負け、飲み始めたらしい。

期待していなかった漢方は、効果てきめん。ダルさがなくなって、食欲が出てきたらしい。食べる量も増えてきて、治療が予定通りに行えるようになったそうだ。

帰り、駐車場ですぐ車の中で漢方が副作用に効くか、どういう物か、どこで手に入るのか、ありとあらゆることを調べた。その中に母に合うのでは、というサイトがあった。漢方について、詳しく知らなかったが、そこは分かりやすくまとめてくれていた。

以下が私が参考にしたサイト
抗がん剤の副作用の軽減と漢方
http://sodando.jp/cancer/fukusa.html

治癒力を引き出す がん漢方講座
第11話 抗がん剤の副作用を軽減する漢方薬

https://gansupport.jp/article/treatment/alternative/kampo/4230.html

生薬.jpeg

詳しく話が聞けるらしいので問い合わせてみる。母の血液検査のデータを用意したら、母に合わせて漢方を紹介して送ってくれるらしい。すぐ準備して、再度問い合わせ。母の状態を理解してくれ、少々値段のはるものだったが、今の状態から脱却しないと何も始まらないと思い、注文した。

母はこの時、貧血と栄養失調もかなり進んでいた。その点も指摘される。それはそうだ、吐き気と気持ち悪さでろくな物を食べてない。それと、抗がん剤が骨髄にも悪さをし、血を作りにくくしている、との説明もあった。

漢方が不味くて、そのまま飲めなかった。ゼリーに紛らせて飲んでもいいと言われたので、やってみると何とか飲めた。その方法で飲んでもらい、何日か経った頃、父から電話がかかってきた。悪い知らせかと思ったら、今までほぼ寝たきり状態だった母が、昼飯を作ってくれた、という連絡だった。一瞬、何で?と思ったが、そうか、漢方始めてた、と思い、他に何か変化があったか尋ねると、今日はテレビ見て大爆笑していたらしい。嬉しくなって、母に電話に代わってもらい、体調を尋ねるた。調子がいい、体が楽、きつくない、少しなら台所に立てるという話で、自分も正直驚いた。凄いとも思った。

これだったら、また抗がん剤を予定通り進められる!母にも伝えると、これなら大丈夫、抗がん剤が出来そう、と言ってくれる。良かった、暗雲の中で一筋の光が見えた瞬間だった。

さっそく、漢方薬店に連絡をし、母の変化を伝えた。担当の人も喜んでくれた。抗がん剤をしながら、漢方は飲んでいいらしいので、母には続けてもらった。

その後は副作用も続いたが、前のように、悪い状態がずっと続くことはなくなり、予定通り治療が出来た。治療の効果が出て、腫瘍マーカーもかなり下がってきている。詳しい検査をして、別の抗がん剤をするのか、一旦休みに入るのか、検査結果次第だ。

あの日病院で会った、抗がん剤の副作用が強く出た時の話をしてくれた方、漢方薬店の方、偶然の出会いが母が救ってくれた。感謝しても感謝しきれない。何よりも母に生きる力、病気と闘う力をくれるきっかけを作ってくれた。

母と同じように、あの時の患者さんのように、抗がん剤の副作用で体が弱ってしまった方に向けて、次は自分が力になれるように、母の話をまとめた。

390a26aa9c3dde177dcaf409fb5cfe7b_t.jpeg

この記事へのコメント